今週はフトイを主材に生け込みをさせて頂きました。フトイは太い藺、つまり藺草(イグサ)に似ているところから名づけられたようです。
日本ではいけばなの花材としてよく使用されるフトイですが、フランスのお花屋さんではまず見かけません。先日、たまたま訪れた湖の湿地帯に無数に生えていたので、今回はそちらを持ち帰って生けてみました。
フトイは水ものの花材として扱われ、細長い縦の線を活かすように生けるのが原則ですが、今回は自然の風姿である風折れを表現するとともに、レストランの限られたスペースに飾るということで、茎の途中で折ってコンパクトにまとめてみました。
今週は40度を超える猛暑となるようですが、なんとかお花も持ち堪えてくれることを願っています。