南仏では4月初旬から市場に出回る芍薬。時期が終わってしまう前にこの絢爛豪華なお花を存分に満喫したいということで、今回は芍薬をメインに生けてみました。
可憐な咲き姿に反して、ほのかに香る上品な香りも、このお花の魅力の1つと言えるのではないでしょうか。現にフランスでは芍薬の香りは人気で、ワインの香りをほめる際にも「芍薬のような上品な香り」と言うこともあるそうです。
咲き姿に関しては、小さな蕾からは想像できないほどの大きな花を咲かせます。ゴルフボールほどの蕾の中にこんなにもたくさんの花びらが詰まっていたのかと思うと、植物の神秘を感じざるを得ません。
また来年も芍薬を生ける機会に恵まれますように!